どんど焼きはいつやるの?意味や由来は?
子どもの頃、街の中でも小さな空地でどんど焼きをやっていて
どんど焼きの意味も由来も一切わからないけれども
そこで焼いているお餅をもらって食べたと
いう記憶のある方も結構おられると思います。
日本古来の行事であるどんど焼き
の意味や由来いつやるのかなど
どんど焼きのことについて紹介いたします。
どんど焼きの意味は?
どんど焼きとは、小正月の行事で正月の松飾り・注連縄・書き初めなどを家々から持ち寄り
一箇所に積み上げて燃やすという、日本全国に伝わるお正月の火祭り行事です。
一般的には、田んぼや空き地に
長い竹(おんべ)や木、藁(わら)、茅(かや)、杉の葉
などで作ったやぐらや小屋を組み
正月飾り、書き初めで飾り付けをしたのちそれを燃やし
残り火で柳の木や細い竹にさした団子、あるいは餅を焼いて食べる
という内容で1月15日前後に各地で行われます。
どんど焼きの火にあたったり、焼いた団子を食べたりすると
その1年間健康でいられるなどの言い伝えもあり
無病息災・五穀豊穣を祈る民間伝承行事です。
民俗学的な見地からは、門松や注連飾りによって出迎えた歳神を
それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があるとされます。
どんど焼き2014/01/13羽村市の動画です。
どんど焼きはいつやるのか?
どんど焼きは、最北端の秋田県から最南端の鹿児島県まで日本全国広く実施されているようです。
実施する時期は地域によるバラつきが少なく
東北地方から九州地方まで、ほぼ1月14日ないし15日に固まっていています。
これは日本全国においてどんど焼きが
もともと小正月の行事であると認識されているからだと考えられます。
旧暦では、1年の最初の満月にあたる1月15日が「正月」でした。
1月1日を「大正月」
1月15日を「小正月」
と言うようになったとも言われています。
ただし、「小正月」は陰暦の14日の夜から16日までを言う場合もありました。
とすれば、14日の夜から16日までに実施すればよいとも考えられるのです。
幼い頃「♪どんど焼きは14日、お猿のおけつも真っ赤っか♪」
と囃子唄を歌いながら参加した方もおありと思われます。
しかし、1月15日が成人の日として祝日になって
多くが15日に実施するようになりました。
そして、成人の日が15日でなくなった時から
どんど焼きの日程を15日前後の土日に調整する地域も多くなりました。
どんど焼きの由来は?
どんど焼きの由来には諸説ありますが有力なものは平安時代の宮中行事に求めるものがあります。
当時の貴族の正月遊びに「毬杖(ぎっちょう)」
と言う杖で毬をホッケーのように打ち合う遊びがありました。
小正月(1月15日)に宮中で
清涼殿の東庭で青竹を束ねて立て毬杖3本を結び
その上に扇子や短冊などを添え
陰陽師が謡いはやしながらこれを焼いたという行事があり
その年の吉凶などを占ったとされます。
山科家などから進献された葉竹を束ねたものを清涼殿東庭にたて
そのうえに扇子、短冊、天皇の吉書などを結び付け
陰陽師に謡い囃して焼かせ、天覧に供されました。
『故実拾要』によれば
まず烏帽子、素襖を着た陰陽師大黒が庭の中央に立って囃をし
ついで上下を着た大黒2人が笹の枝に白紙を切り下げたのを持ち、立ち向かって囃をし
ついで鬼の面をかぶった童子1人が金銀で左巻に画いた短い棒を持って舞い
ついで面をかぶり赤い頭をかぶった童子2人が大鼓を持って舞い
ついで金の立烏帽子に大口袴を着て小さい鞨鼓を前に懸け、打ち鳴らしながら舞い
また半上下を着たものが笛、小鼓で打ち囃したそうです。
火が燃えるのを「尊(とうと)や尊(とうと)」と囃(はや)し立てたことから
その囃し言葉が訛って「どんど焼き」のいう名称がついたのだとか言われています。
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