梅酒の作り方 基本のレシピからアレンジまで
梅が出回る季節になると、「梅酒コーナー」と銘打って
梅と一緒に貯蔵ビンや氷砂糖、ホワイトリカーなども
店頭に多く並ぶようになります。
塩漬けしてから天日干しをしなくてはならない梅干しとは異なり
梅酒は材料をビンに入れておけば簡単に作ることができます。
多忙な方や天日干しスペースが取れない方にもオススメです。
ここでは梅酒の作り方についてご紹介し
基本のレシピからアレンジする方法についても
考えていきたいと思います。
梅酒や梅干し…用途に応じて最適な梅は異なる
梅はバラ科サクラ属の植物であり梅酒や梅干しに加工されるのが一般的です。
中国が原産とされていて、日本には
平安時代に既に入ってきたと考えられています。
梅の生産が盛んなのは和歌山県であり
全国の8割を占めています。
梅は用途に応じていろいろなタイプがあります。
それぞれの特徴は以下のようになっています。
・小梅 粒が小さいもので、カリカリ梅などに加工します。 ・青梅 色が青く、未熟なうちに収穫したものです。 主に梅酒などに加工されます。 ・完熟梅 ある程度色づくまで熟してから収穫されたもので 主に梅干しに使われます。 |
梅の品種は多数ありますが、
スーパーなどでよく見かけるのは
「南高梅(なんこうばい・なんこううめ)」と
「古城(こじろ)」なのではないでしょうか。
どちらも和歌山県で発見されました。
南高梅は梅酒や梅干し
甘露煮など何にでも使える万能梅です。
古城は南高梅と比べると少し小ぶりで
梅酒に向いている品種です。
梅の出回る時期はごく短いので
梅酒や梅干しを作りたいと思っている方は
見つけたら早めに買ったほうが良いと思います。
まずは基本の梅酒の作り方をマスターしよう
自分の家で作った梅酒は、既製品と比べてアレンジが自由にできるところが魅力です。
天日干しが必要な梅干し作りとは異なり
ビンに材料を入れてかき混ぜれば作ることができます。
多忙な方やアパート暮らしの方にもオススメです。
それでは、梅酒の作り方についてまとめていきます。
このように、材料を入れたら後は放置するだけですので
初心者の方も簡単に作れると思います。
5リットルのビンはかさばりますが
床下収納などに置いておけば邪魔になりません。

酒や砂糖を代えると、独特の風味が出る
家庭で作る梅酒は、好みに合わせてアレンジできることが最大の魅力です。
ここでは、今ご紹介したレシピから
「酒」と「砂糖」を代える際のポイントについてまとめたいと思います。
・ホワイトリカー以外の酒を使う
ホワイトリカーは果実酒を作るための酒です。
何度も蒸留して作るため
ほとんど無味無臭ですので梅の風味が生きます。
日本酒や焼酎など、ほかの酒で梅酒を作ることも可能ですが
クセが出るので好みが分かれます。
また、注意しなければならないのは
『アルコール度数』の問題です。
35度以下になってしまうと梅の成分が抽出されにくくなり
熟成も進みにくくなるばかりでなく、カビが生える危険性があります。
・氷砂糖以外の砂糖を使う
氷砂糖は砂糖としての純度が高く雑味が少ないことから
梅酒の材料として一般的になっています。
ゆっくり溶けるので梅の成分がしみ出してくる速度と
バランスが良いと言われています。
氷砂糖ではなく、黒砂糖やザラメ、はちみつなどを使って
梅酒を作ることも可能ですが、味にクセが出てきます。
私は一昨年に氷砂糖で、昨年に黒砂糖とはちみつの2種を作りましたが
我が家の場合は氷砂糖で作った梅酒の方が好評でした。
砂糖類をまったく使わずに梅酒を作ることも可能です。
その場合梅の成分の抽出に時間がかかる点に注意してください。
また、梅の種類によっても風味は変わりますが
スーパーなどではあまりたくさんの品種が並ばないので
現実的には難しいと思います。
梅干しよりも簡単に作ることができますので
ぜひ梅が出回る季節になったら梅酒を作ってみてくださいね。