B級グルメとは?町おこしと物語
この言葉を聞かない日はほとんどないというくらいの浸透率、B級グルメ。
ここ数年、とても盛り上がっていますね。
ところでB級グルメって何でしょう?
そんなあれこれをまとめてみました。
B級グルメと特産品
地方にはそれぞれ、特産品がありますよね。青森県ならリンゴ、高知県ならカツオなど、それそのものも特産品ですし、そこから生まれた料理(カツオのたたき)も特産品として親しまれてきました。
B級グルメは、もう少し物語性があるもののようです。
宇都宮の餃子は、戦後、満州から戻ってきた将兵が、本場の製法を持ち込んだのが始まりと言われています。
神戸のそばめしは、お好み焼き屋である工員が、焼きそばを注文した際に「これもいっしょに焼いて」と白飯を持参したことから始まっているとか。神戸では今でも、焼きそばを注文すると持参したご飯と一緒に焼いてそばめしにしてくれるお店があるようです。
食文化、風土に根差した特産品と、そこからピンポイントで生まれてきたB級グルメ、私たちの食は奥が深く、面白いなと思っていました。
町おこしとしてのB級グルメ
そんなB級グルメがにぎわう中、町おこしの一環として、自分たちの名物をつくろうという動きも出てきます。代表的なものが、富良野オムカレーです。
これは、お米は富良野産を使う、チーズ(バター)またはワインを使う、などのいくつかの決まり事があり、これをクリアしたものが富良野オムカレーを名乗っていいことになっています。
B級グルメの祭典には、このような町おこし型のメニューも随分エントリーされるようになったそうです。
これらのメニューには、物語性というのはあまり感じられません。しかし、これから地元民によって少しずつ愛されていくうちに、独自のストーリーができるのかも知れませんね。
こんな楽しみ方もある!
大阪の阪神百貨店の地下1階には、スナックパークといって、B級グルメを楽しめるフードコートがあります。たこ焼きの前身となったちょぼ焼き(連続テレビ小説「ごちそうさん」でも、出てきましたね)を始め、いか焼き、551の豚まん、ミックスジュースなどが一堂に会した、安くてしかも贅沢な空間です。
また、B級グルメの多くはインターネット販売もしているので、遠くていけないという人は興味のあるものを試してみると楽しいですね。
自分の出身地のB級グルメを調べて行くと、懐かしいお店を発見することはありませんか?私の出身でも、なぜか学生時代に通っていた甘味処が紹介されていて、一気に時間が戻った気がしました。(白玉クリームみつまめが紹介されていました。)
懐かしさや、舌恋しさ(?)を感じたら、その町に向かってみたり、お取り寄せしてみたりしてはいかがでしょうか。
それを食べることで、元気が出て、エネルギーがわいてくるのであれば、B級グルメって素敵な文化だなと思います。