京都嵐山紅葉ライトアップ おすすめ観光ルート
「吹きはらふ もみぢの上の霧晴れて 峰たしかなる 嵐山かな」
(嵐が)吹き払い、紅葉の上の霧が晴れて、峰がはっきり見える嵐山であることよ。
という歌です。
諸説ありますが、山の紅葉を吹き荒らす「嵐」の山から名づけられたという嵐山を
見事に表現していますね。
この歌を詠んだのは小倉百人一首の撰者として有名な藤原定家です。
その藤原定家ゆかりの地、京都嵐山。
木々が色づくこの季節、紅化粧の嵐山で優雅な夜を過ごしてみませんか?
秋の京都嵐山オススメ観光ルート!運動の秋・文化の秋、あなたはどちら?
京都駅に着いたらJR嵯峨野線で嵯峨嵐山駅へ。そこから歩くこと5分。
トロッコ嵯峨駅が見えてきたら、さぁ、嵯峨嵐山の旅へ出発です!
☆運動の秋派のあなたには・・・満喫!紅の奥嵯峨ルート☆

嵯峨野観光鉄道
1991年から観光鉄道として運行を開始しました。
京都嵯峨野を基点に保津川渓谷に沿って丹波亀岡に至る7.3kmを
約25分で結ぶ嵯峨野トロッコ列車。
力強いディーゼル機関車に引かれるのは、5両編成の紅葉を思わせるカラーリングの客車。
ノスタルジックなデザインと木製の座席が特徴です。

5号車は窓ガラスを取り除いた超オープン車両「ザ・リッチ号」 大迫力の景観が!
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トロッコ嵐山駅
ホームがとても短いこの駅では、トロッコ亀岡駅寄りの1,2両目はトンネル内に停車します。
そのため、ドアが開かない「ドアカット」と呼ばれる状態に。
トロッコ嵯峨駅からご乗車の際は、前から2両目までがドアカットされます。

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常寂光寺
日蓮宗本國寺派の寺で小倉山の中腹にあり、境内からは嵯峨野を一望できます。
寺の人の細やかな心遣いは、観光に訪れた外国人に感銘を与えるほど。
自然の美しさに日本人が持つ和の心が加わり完璧に全体が構成されています。
京都でも有数の紅葉の名所で、境内に約200本植えられている楓は圧巻です。
燃えるような紅葉に心奪われます↓

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二尊院
本尊の「発遣の釈迦」(向かって右)と「来迎の阿弥陀」(向かって左)
の二如来像が由来となっていて、そのどちらもが重要文化財に指定されています。

有名なのは総門を入った「紅葉の馬場」と呼ばれる参道ですね。
門前からうかがえる色鮮やかな紅葉のトンネルが
つい境内の方へ足を運ぶように誘います。
オススメは迫力満点の紅葉の馬場を抜けた先にある勅使門です。
門を額に見立てて眺める紅葉。風流ですね!
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祇王寺
竹林と楓に囲まれた慎ましやかな真言宗の尼寺で
「平家物語」にも登場します。
平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が清盛の心変わりによって都を追われるように去り
母と妹とともに出家、入寺した悲恋の尼寺です。
境内の楓は130本。路に、庭に、草屋根に、そして竹林に
たくさんの散り紅葉が静かに重なり、世界が深紅に美しく包まれる光景をぜひその目で。
キレイなのにどこか寂しげに見えるのは、祇王の心を写しているからでしょうか
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旧嵯峨御所大覚寺門跡(終点)
真言宗大覚寺派の本山で、いけばな発祥の花の寺でもあります。
時代劇やドラマの撮影地としても有名ですね。
嵯峨御所とも呼ばれ、平安初期に嵯峨天皇が
檀林皇后とのご成婚の新室として建立した離宮、嵯峨院が前身です。

境内の東側に広がるのは、名勝地にも指定される大沢池。
平安時代に唐(現在の中国)の洞庭湖を模して造られた日本最古の林泉式回遊庭園です。
池畔には桜や楓が約650本、池内には紅白3000本もの蓮が自生していて
平安時代から変わらぬ風光明媚な風景を楽しむことができます。
秋になると夜間特別拝観が行われ
本堂および大沢池周辺が幻想的で柔らかな光に包まれます。
水面に映し出される心経宝塔や
勅使門前の白砂の上に浮かび上がる嵯峨菊の艶やかさは必見です!
心経宝塔と紅葉が映る水面は、まさに「真紅の水鏡」!
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旧嵯峨御所大覚寺門跡ライトアップのご案内
2014/11/14(金)~12/7(日) 17:30~20:30(受付終了20:00まで)※昼夜入替制となります。
大人500円 小人300円(嵯峨菊展見学付き)
★文化の秋派のあなたは…古都京都を体感!天龍寺ルート★
京都駅から京都市営地下鉄烏丸線、阪急電鉄を乗り継いでいざ嵐山へ。阪急電鉄京都本線には、京の都をイメージした列車「京トレイン」が
土・日曜・祝日のみ運行されています!
京都を訪れたならぜひ一度ご乗車ください!
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内装はまさに京町屋といった趣ですね!
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京トレインの詳細はコチラ→阪急電鉄公式HP
http://www.hankyu.co.jp/area_info/arashiyama-navi/kyotrain.html
阪急嵐山駅
1928年に阪急電鉄の前身、新京阪鉄道が嵐山への観光客を見込んで開業しました。
駅舎は長年開業以来のものが使われていました。
2010年4月、構造はそのままに京町屋をイメージした外観に改装されました。
大阪・神戸方面からの玄関口です。

特徴的なホームの照明
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嵐山公園
間近に望む山々と川の流れ、そして渡月橋の優美な姿が愛される嵐山公園。
広い敷地のどの場所で観るかによって趣が変わります。
春には桜の名所にも!

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渡月橋
嵐山を中心に流れる桂川に架かる全長155mを誇る橋です。
鎌倉時代に亀山上皇が、この橋の上空を移動していく月を眺めて
「くまなき月の渡るに似る」という感想を述べたことから渡月橋と名づけられました。

写真では木造の橋のように見えますが、木造なのは欄干部分だけ!
主要な交通路として府道の一部となっているため
氾濫などで崩壊しないように橋脚と橋桁は鉄筋コンクリートで作られています。
※渡月橋周辺では人力車が待機しています。車夫さんによる観光案内も!
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野宮神社
平安京遷都後に創建され、「源氏物語」にも登場する神社です。
読み方は「のみや」ではなく「ののみや」。
由来は、伊勢神宮に仕える斎王
(さいおう:伊勢神宮または賀茂神社に巫女として奉仕した未婚の内親王または親王の娘)
が伊勢へ向かう前に1年間籠もって身を清めた野の宮だから。
もともとは病気平癒や長寿祈願など、あらゆる願かけが行われていたのですが
恋愛と縁の深い源氏物語や、その中にも登場する徽子(きし)女王という
型破りで和歌の才に恵まれていた魅力的な女性の潔斎に用いられた故なのか
現在では縁結びや恋愛成就、安産、学業成就の神社として有名になっています。
日本最古の様式と言われている黒木鳥居も忘れてはいけません↓

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天龍寺
臨済宗天龍寺派の大本山であり、京都五山の第一位を占める寺です。
もともとこの地は平安初期に開かれた檀林寺がありましたが
建立から約4世紀の間に荒廃。
そこへ後嵯峨天皇、亀山天皇が離宮を営み始めました。
その後、足利尊氏によって後醍醐天皇の慰霊のために創建されたという経緯があります。
世界遺産にも登録されている庭園は、夢窓疎石の作と伝えられ
平安王朝の優美さと禅文化が見事に融和したまさに京の美です!

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宝厳院(終点)
庭園は天龍寺庭園を手がけた夢窓疎石の法孫である策彦禅師の作とされ
嵐山を巧みに取り入れた回遊式山水庭園となっています。
庭園内を散策し、自然の息吹に耳を澄ませることにより
人生の真理、正道を肌で感じる「無言の説法」が心を大変癒してくれます。

宝厳院ライトアップのご案内(2回あります)
1回目のライトアップ
嵐山借景 回遊式山水庭園 「獅子吼(ししく)の庭」 公開
平成26年11月14日(金)~12月7日(日)午後5時30分~午後8時30分閉門
(受付終了 午後8時15分)大人: 600円 小中学生: 300円
本堂襖絵「風河燦燦三三自在」(田村能里子画伯筆) 公開
(本堂襖絵は別途参拝料必要 大人500円)
2回目のライトアップ
嵐山借景 回遊式山水庭園 「獅子吼(ししく)の庭」 公開
平成26年12月12日(金)~12月21日(日)午後5時~午後8時30分閉門
(受付終了 午後8時)大人: 600円 小中学生: 300円
ご宿泊は・・・
嵐山温泉 花筏渡月橋のたもとに位置し、文化と自然が共存するこぢんまりとした宿です。
畳敷きの階段は上りやすく、最上階の3階まで上っても苦になりません。
趣を凝らした露天風呂付き内湯と展望露天風呂は朝晩の入れ替え式で
計6種の湯船が楽しめます!

嵐山温泉のお湯は、低張性弱アルカリ性温泉。
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え症、疲労回復、健康増進に効能があり
とろみのある肌触りで美肌効果抜群です!
花筏公式サイトはコチラ→ http://www.hanaikada.co.jp/
日本の風情がぎっしり詰まった秋の京都嵐山。ぜひ一度おこしやす!
嵯峨野トロッコ、天龍寺、常寂光寺、宝厳院の紅葉を一足先にお届け!
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